セプテーニ・クロスゲートは2008年9月25日、広告マーケットプレイス「xmax(クロスマックス)」のリニューアルを発表した。新聞・ラジオ・雑誌・フリーペーパーなどインターネット広告以外も対象としたのが特徴だ。企業だけでなく個人からの出稿も取り扱うようにした。唐木信太郎社長は「インターネット以外のメディアも含めた総合的な広告マーケットプレイスは国内初」と自信を見せる。サイトは公開済みで、取引開始は11月4日から。

 xmaxは広告主とメディアの両方が利用する登録制のWebサイト。広告主は自社のプロフィールのほか、広告原稿、掲載期間、配信を希望する読者・視聴者のセグメントなどを登録する。課金形態は、固定料金、成果報酬型課金、クリック課金、電話着信型課金などから選択する。一方でメディアは自社のプロフィール、原稿料、掲載条件などを登録する。

 広告主はメディアの、メディアは広告主の登録したデータを検索。自社の条件に合う相手が見つかったらコンタクトを取る。商談などの履歴や、広告を掲載した後のレポートなどもxmax上で管理できる。セプテーニ・クロスゲートCTO(最高技術責任者)の小幡好昌取締役は「SNS(ソーシャル・ネットワーキング・サービス)サイトで趣味の合う友達を探し、メッセージをやり取りする感覚に近い操作方法にした」と説明する。

 広告主、メディアともに登録は無料。手数料は課金形態によって異なる。固定料金であれば広告費の10%、成果報酬型であれば20%といった具合だ。「広告掲載の一般的な手数料は、固定料金で15~20%、成果報酬型のアフィリエイトサイトであれば30%。xmaxはほぼ完全にシステム化したため、他社よりも手数料を低く設定できた」(唐木社長)という。

 旧版のサービスでは、広告主500、メディア9500の合計約1万アカウントを得ていた。広告主ではセガ、野村不動産、ハウス食品など、メディアではSNSのグリー、福井新聞、ヤフーなどが登録している。こうした既存アカウントを新サービスに移行させるほか、新規に中堅・中小企業、個人の登録を増やし、2009年9月までに広告主、メディアを合わせて5万のアカウント登録を目指す。「これまで日に50件ほど個人の登録依頼が寄せられいていたがすべて断ってきた。それらを受け入れ、新規開拓を進めれば決して実現不可能な数字ではない」と唐木社長は説明する。

■変更履歴
訂正:当初公開した記事中で唐木信太郎社長のお名前を間違えて記載していました。お詫びして訂正いたします。本文は修正済みです。 [2008/09/26 10:15]