写真1●シャープが発表した業務用の携帯端末「RZ-H220」
写真1●シャープが発表した業務用の携帯端末「RZ-H220」
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写真2●背面にはバーコード・スキャナやカメラを備える
写真2●背面にはバーコード・スキャナやカメラを備える
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 シャープは2008年9月25日,ハンディターミナルとスマートフォンの機能を組み合わせた業務用の携帯端末「RZ-H220」を発表した(写真1)。バーコード・スキャナを内蔵しており,小売店の受発注業務などに利用する(写真2)。本体価格はオープンだが,実売価格は10万円前後の見込み。発売は11月。年間で10万台の出荷を見込む。

 RZ-H220は,シャープ製のウィルコム向けスマートフォン「Advanced/W-ZERO3[es(エス)]」をベースに開発した。ハンディターミナルとしては幅55×奥行き166×高さ32mmと小型化した。「スマートフォンと従来の業務用端末と融合させることで新しい市場を作る」(情報システム事業本部 ビジネスソリューション機器事業部 渡川邦彦 事業部長)いう狙いがあり,在庫管理や配送業務などのほかに医療機関での利用を期待する。

 RZ-H220は堅牢性を高めており,同社のテストによると高さ1.5mからの落下衝撃にも耐えることを確認したという。あらゆる方向から水がかかっても動作に影響のない防まつ処理も施している。OSにはWindows Mobile 6.1を採用した。従来のハンディターミナルで使われていたWindows CEのアプリケーションを移植しやすいというメリットがある。

 本体にウィルコムの通信モジュールW-SIMを内蔵。200万画素のカメラも搭載する。バッテリ駆動時間は11時間。17時間の駆動ができる大容量バッテリも用意する。

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