米IBMは米国時間2008年9月24日,ブラジルのサンパウロ,インドのバンガロール,韓国のソウル,ベトナムのハノイの新興4都市にクラウド・コンピューティング・センターを開設したと発表した。これにより,IBMが世界中に設置しているクラウド・コンピューティング・センターの総数は13となる。

 同社によると,これらの新興市場では企業間の競争激化により,クラウド型のコンピューティング・モデルやスキルに対する需要が高まっている。クラウド・コンピューティング・センターを利用すると,企業や消費者は膨大なコンピューティング・リソースにリモートからアクセスできる。また,クラウド・モデルではインフラを共有するため,エネルギ効率も高められる。

 今回センターが新設された4都市のうち,ブラジルではAssociation for Promotion of Brazilian Software Excellence(SOFTEX),ベトナムではVietnam Technology and Telecommunications(VNTT)がすでに同センターの利用を決めている。

 IBMは1年近くを費やして,世界中でクラウド・コンピューティングのインフラ構築に取り組んできた。同社のセンターは,銀行や通信,政府,教育,ホスティング・サービスなどさまざまな業種のクライアントに対応する。今年に入ってから,アイルランドのダブリン,中国の北京,南アフリカのヨハネスブルク,東京,米ノースカロライナ州ローリーにもクラウド・コンピューティング・センターを新設している。