米Oracleは米国時間2008年9月23日,Enterprise 2.0の実現を支援する統合環境「WebCenter Suite」の提供を開始した。このスイートは,同社のミドルウエア製品ブランド「Fusion Middleware」と同社が買収した旧BEA Systemsの技術を統合したもの。Fusion Middlewareの一部として提供し,Enterprise 2.0対応のポータル,複合アプリケーション,Webアプリケーションとの連携を強化する。

 このスイートは,複合アプリケーションの開発や導入を促進するJava Server Facesをベースとするフレームワーク「WebCenter Framework」,既存のポータルにコンテンツや通信サービスを統合する「WebCenter Services」,ポータル構築ソフトウエア「WebLogic Portal」,モバイル機器やデスクトップからWebCenter Suiteのアプリケーションにアクセスできるようにするサービス・セット「WebCenter Anywhere」などで構成される。チーム・ベースのコミュニティ向けにオープンで拡張可能なソーシャル・コンピューティング機能を提供する企業ポータル・ソフトウエア「WebCenter Interaction」(旧「BEA AquaLogic User Interaction」)も提供する。

 また,同社は同日,旧BEA顧客向けに「Oracle WebLogic Portal 10g Release 3」の提供開始を発表し,これをWebCenter Suiteに統合している。

 WebCenter Suiteは,28言語以上をサポートし,2バイト文字にも対応する。

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