米Googleが主導するOpen Handset Allianceは米国時間2008年9月23日,携帯電話機ソフトウエア基盤「Android」向けソフトウエア開発キット(SDK)の正式版「Android 1.0 SDK, Release 1」を公開した。新機能を追加し,バグを修正した。Windows XP/Vista,Mac OS X 10.4.8以降,Linuxをサポートする。Androidプロジェクトのサイトからダウンロードできる。

 Wi-Fi接続,地図サービス利用,ネットワーク,テキスト入力などに関する機能を向上したほか,APIに変更を加えた。ベータ版「Android 0.9 SDK」から変更されたAPIについては,「API Differences Report」で確認できる。

 従来のAndroid SDKを用いて開発を行っていた場合,Android 1.0搭載デバイスでアプリケーションを動かすには,そのアプリケーションをAndroid 1.0 SDK, Release 1にポーティングする必要がある。

 なお,最初の商用Android搭載端末として,米T-Mobile USAが「T-Moblie G1」を同日発表している(関連記事:Android搭載の商用端末,米国で10月に発売開始)。台湾HTC製で,10月22日から米国の店頭で販売する。価格は179ドルだが,2年間の通話・通信契約を結ぶ必要がある。11月には英国,2009年第1四半期にはドイツ,オーストリア,チェコ,オランダなどの欧州諸国で発売する。

 Open Handset Allianceは,2008年第4四半期にAndroidのソース・コードを公開する予定。また,将来版Androidプラットフォームや新たな対応デバイスに関してもすでに取り組んでいるという。

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