米Adobe Systemsは米国時間2008年9月23日,印刷,Web,携帯電話などの複数メディアに対応したデザイン開発ソフトウエアの最新版「Adobe Creative Suite 4(CS4)」シリーズを発表した。6種類の統合スイート製品と,13種類の単体アプリケーション製品で構成する。

 CS4の統合スイート製品には,DTPやWebなどのクロスメディア・デザインに対応した「Creative Suite 4 Design Premium」と「同Design Standard」,Web開発に対応した「Creative Suite 4 Web Premium」と「同Web Standard」,映像作品の開発に対応した「Creative Suite 4 Production Premium」,およびこれら各用途の製品をすべて統合した「Creative Suite 4 Master Collection」がある。

 これらの統合スイートに含まれるアプリケーションのうち,「Photoshop CS4」「同Extended」「InDesign CS4」「Illustrator CS4」「Flash CS4 Professional」「Dreamweaver CS4」「After Effects CS4」「Premiere Pro CS4」「Fireworks CS4」など,計13種類を単体でも販売する。

 CS4の特徴の1つに,各製品間の連携の強化がある。たとえば,InDesignで作成したドキュメントをFlashにエクスポートしたり,Fireworksで作成したデザインをPDFやCSSにエクスポートしたりできる。これによって,デザイナと開発者の間のワークフローが円滑化され,複数メディアやリッチ・ドキュメントへの対応もしやすくなる。また,製品間のインタフェースにも統一を図っている。

 このほか,各製品にはさまざまな新機能を搭載した。たとえばPhotoshopには,写真のサイズ変更に応じて構成要素の配置を自然に調整できるContent-Aware Scaling機能の追加や,GPUの活用によるパフォーマンスの向上,3D対応機能の強化などを行った。

 各製品は10月に販売開始する。米国での予想小売価格は,Design Premiumが1799ドル,Web PremiumとProduction Premiumが1699ドル,Master Collectionが2499ドル。

[発表資料へ]