「日本SELinuxユーザー会」は2008年9月23日,「日本セキュアOSユーザー会」へ改称した。これにともない,代表も中村雄一氏から海外浩平氏へと交代した。公式サイトのURLもhttp://www.selinux.gr.jp/からhttp://www.secureos.jp/となった。

 日本SELinuxユーザー会は2005年2月に,セキュアOS「SELinux」のユーザー会として発足,勉強会やセミナーの開催,オープンソース・ソフトウエア開発プロジェクトを行ってきた。「その後の3年間,セキュリティ技術が対象とする問題領域が大きく広がり,Linuxの世界においても,SmackやTOMOYO LinuxをはじめとするSELinux以外の新たなセキュアOS技術の登場という変化があった」(日本セキュアOSユーザー会)ことから,運営するスタッフに新しいメンバーを加え,名称を『日本セキュアOSユーザー会」と変更した。

 日本セキュアOSユーザー会では今後,勉強会の開催や英語ドキュメントの和訳,MLでのよろず相談,OSS開発支援などの活動を行っていく予定で,これらの活動に参加してみたいメンバーを募集している。

 新たに代表に就任した海外浩平氏は,SELinuxでPostgreSQLのセキュリティを強化したSE-PostgreSQLの作者。独立行政法人 情報処理推進機構(IPA)の未踏ソフトウエア創造事業に採択され,天才プログラマ/スーパークリエータに認定されている(関連記事)。

 中村雄一氏は運営委員として引き続き会の運営にかかわる。またTOMOYO Linux開発プロジェクトの原田季栄氏らも運営委員に就任した。

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