写真●ソフトバンクモバイルのフェムトセル。中央の丸みを帯びた装置がフェムトセル。日経コミュニケーションに対して,同社製携帯電話を接続して通話ができる様子などを披露した。
写真●ソフトバンクモバイルのフェムトセル。中央の丸みを帯びた装置がフェムトセル。日経コミュニケーションに対して,同社製携帯電話を接続して通話ができる様子などを披露した。
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 NECは2008年9月22日,ソフトバンクモバイルからIMS(IP multimedia subsystem)を使ったフェムトセル・システムを受注したと発表した。2008年6月にソフトバンクモバイルに納入済み。ソフトバンクモバイルは2009年初めから,同社のIMS方式のフェムトセル・システムを用いた商用サービス展開を計画している(関連記事)。

 今回NECが受注したIMS方式のフェムトセル・システムは,既存の携帯電話網とは独立してIMSによるコア網を構築する形(関連記事)。フェムトセル経由のトラフィックを既存の携帯電話網ではなくIMS網に収容するため,負荷分散になる。このほかオールIPベースのネットワークであるため,既存の携帯電話網を増強するよりも運用・構築費を抑えられる可能性がある。

 NECは無線LANデュアル端末を使うNTTドコモのFMCサービス「ホームU」用にもIMS網を構築している(関連記事)。

 なおソフトバンクモバイルは本誌に対して9月下旬に,IMSを使ったフェムトセル・システムのデモを披露。音声通話など基本的なサービスは問題なく動作する様子を見せた(写真)。

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