米SGIは米国時間2009年9月19日,同社製ソフトウエアに適用するライセンスの新版「SGI Free Software License B Version 2.0」を発表した。X.OrgのX11ライセンスに準拠しており,同社が既に公開している2次元(2D)/3次元(3D)グラフィックス用API仕様「OpenGL」関連コードなどにもさかのぼって適用する。

 これまで同社は,OpenGLのサンプル実装「SGI OpenGL Sample Implementation」や,X Window SystemとOpenGLのインタフェース「GLX API」と各種GLX拡張に関するソースコードを,フリー/オープンソース・ソフトウエア・コミュニティに提供してきた。ただし,Free Software Foundation(FSF)は,SGIの既存ライセンスだとソースコードをFSFの定めるフリー・ソフトウエアとして使えなかったとしている。

 新版の適用されるソースコードはフリー・ソフトウエアと見なせるため,FSFはSGIの対応を評価した。SGIの公開済みソフトウエアも新版ライセンスの対象となるため,主要Linuxディストリビューションなどに欠かせないGLXなどが利用しやすくなるという。

[発表資料(SGI)]
[発表資料(FSF)]