米Googleの共同設立者Sergey Brin氏は,自身のブログ上で,パーキンソン病に関連する遺伝子変異を持っていることを明らかにした。パーキンソン病を発症する可能性が高く,確率は20~80%という。

 同氏は米国時間2008年9月18日に,「人生の仕事以外の面を反映する」(同氏)ブログを開設。同日の投稿記事で,「G2019S」と呼ばれる遺伝子変異が見つかったことを告白している。

 同氏によれば,パーキンソン病は遺伝的な疾病ではないが,まれに家族性のパーキンソン病の事例もあるという。最近の数年間の研究で,ある遺伝子が関連していることが解明され,G2019Sはその突然変異のひとつ。一部民族集団においては,G2019S保持者が家族性パーキンソン病の大きな割合を占めているという。

 Brin氏の母親も同じ遺伝子変異のキャリアで,すでにパーキンソン病を発症し,治療を受けている。母親の叔母もパーキンソン病患者だった。

 同氏は,自身の立場を「幸運だと感じる」とコメントしている。「一般の人々よりも非常に早い段階で,パーキンソン病にかかりやすいことが判明した。そのため,確率を低くするよう生活を調整することができる。また,パーキンソン病の影響を受けるずっと前から,研究に関わることもできる。それは,自身の健康状態にかかわらず,家族や他の人々の役に立つ」(同氏)

[Brin氏のブログ投稿記事]