写真1◎最上位機種の「EP-901F」
写真1◎最上位機種の「EP-901F」
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写真2◎発表会に登壇したエプソン販売の平野精一社長(左)、俳優の竹内結子氏(中央)、緒形拳氏(右)
写真2◎発表会に登壇したエプソン販売の平野精一社長(左)、俳優の竹内結子氏(中央)、緒形拳氏(右)
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 セイコーエプソンは2008年9月19日、家庭向けインクジェットプリンタ「カラリオ」シリーズの新製品を発表した。コピー、スキャナ、フォトプリントといった機能を備える複合機「EP-901F」など8製品を投入する(写真1)。出荷は10月8日から。

 上位シリーズであるEP-901F、EP-901A、EP-801Aには「自動ノズルチェック機能」を搭載。電荷を加えたインク液を電極で検知し、ノズル詰まりの可能性があれば自動でノズルをクリーニングする。このほか前面に用紙カセットを2段用意し、サイズの異なる用紙を同時にセットできるようにした。「ノート罫線印刷」機能を利用すれば、無地の印刷用紙にノートのような罫線やマス目を印刷できるほか、背景写真の上に罫線を載せたオリジナルの便箋を作成できる。

 価格はオープン。カラーファクスの送受信機能を搭載した最上位機種のEP-901Fの予想市場価格は4万円台中盤。EP-901Fからファクス機能を抜いたEP-901Aは同4万円程度。EP-901Aのスキャナの解像度を4800dpiから2400dpiに落とすなどした主力モデルのEP-801Aは同3万円程度の見込み

 セイコーエプソンは今回新たに「暮らしをカラフルに彩るパートナー」というブランドビジョンを掲げ、ロゴを一新した。「スタイリッシュ」「環境」「安心」「キレイ」「快適」「未来」の6つのキーワードを新カラリオとして目指す。

 「スタイリッシュ」ではリビングに調和するプリンタを目指し、きょう体を2003年モデルより約50%小型化した。EP-801Aの場合、きょう体の大きさは幅466×奥行き385×高さ150mm。「環境」では環境負荷の具体的な削減値を明記することで、環境対策を訴えていく。EP-801Aの場合、03年に発表した従来機種PM-A850と比較して総消費電力を57%削減した。

 「カラリオシリーズの従来のイメージは親しみや簡単だった。このイメージを一新したい」とエプソン販売の平野精一社長は強調。新商品のCMキャラクタには俳優の緒形拳氏と竹内結子氏を起用した(写真2)。「これからは先進感や技術感、本格感といったイメージを訴求していきたい」(平野社長)とした。