東芝は2008年9月18日に,3波(地上デジタル放送とBSデジタル放送,東経110度CS放送)対応ハイビジョン液晶テレビ「レグザ」シリーズの新製品(3シリーズ・12機種)を発表した。「ZH7000」「Z7000」「FH7000」の3シリーズはいずれも,新開発した超解像処理LSIを組み込んだ高画質映像処理システム「メタブレイン・プレミアム」を搭載しており,「超解像技術」を用いて地上デジタル放送やDVDソフトの映像を高密度化することにより,緻密で鮮鋭のある映像を表示できるという(発表資料)。

 これまでフルHDパネル(1920×1080画素)を搭載した薄型テレビでは,地上デジタル放送の映像(1440×1080画素)やDVDソフトなどの標準画質の映像(720×480画素)は,画像補間をしながらオリジナルの映像を引き伸ばして表示しており,フルHDパネルの持つ先鋭感を生かしきれていなかった。今回採用した超解像技術では,引き延ばした映像を独自のアルゴリズムを用いていったん低解像度の映像に変換し,オリジナルの入力映像と比較して補正することで,鮮鋭感のある高画質の映像を実現できるという。

 また「ZH7000」と「Z7000」の2シリーズは,NTTぷららのIPTVサービス「ひかりTV」と,デジタルテレビ向け動画配信サービス「アクトビラ」の両方に対応している。各製品の価格はオープンで,画面サイズと発売時期は次の通りである。

<ZH7000シリーズ>
52ZH7000(52V型フルHD,11月上旬)
46ZH7000(46V型フルHD,11月上旬)
42ZH7000(42V型フルHD,11月中旬)

<Z7000>シリーズ
46Z7000(46V型フルHD,10月下旬)
42Z7000(42V型フルHD,10月下旬)
37Z7000(37V型フルHD,10月下旬)

<FH7000>シリーズ
46FH7000(S)(46V型フルHD,10月上旬)
46FH7000(B)(46V型フルHD,10月上旬)
46FH7000(R)(46V型フルHD,10月上旬)
40FH7000(S)(40V型フルHD,10月上旬)
40FH7000(B)(40V型フルHD,10月上旬)
40FH7000(R)(40V型フルHD,10月上旬)