富士通は2008年9月18日、中間持ち株会社を設立し北米の100%子会社3社をその傘下に入れると発表した。「3社が協力することで、上流から下流まで幅広い製品やサービスを提供できるようにする」(富士通広報)。3社のシナジーを出し北米でのビジネスを強化する。3社の売上高の合計は2000億円程度、従業員は計7400人。

 10月1日付で中間持ち株会社「富士通ノースアメリカ・ホールディングス」を設立する。富士通コンサルティング(FC)、富士通コンピュータシステムズ(FCS)、富士通トランザクションソリューションズ(FTXS)の3社を傘下に入れる。

 FCはITコンサルティングを、FCSはパソコンやサーバー、ストレージなどの販売や保守を、FTXSはPOS(販売時点情報管理)システムなど小売業者向けのシステム手掛けている。従来は「FTXSがPOSシステムを売った際にバックヤードのサーバーに富士通製品を薦めるなどの活動をしてこなかった」(富士通広報)という。

 売上高はFCが約730億円、FCSが約700億円、FTXSは非公表。