米Microsoftは米国時間2008年9月16日,データ・ウエアハウス向けアプライアンス製品を手がける米DATAllegroの買収完了に伴い,両社製品を統合したロードマップを発表した(関連記事:Microsoft,データ・ウエアハウスのDATAllegroを買収へ)。

 DATAllegroは,1システムで最大数百Tバイトのデータ処理が可能な大容量データ対応のデータ・ウエアハウス製品を手がけており,小売,電気通信,製造業界などに顧客を持つ。

 Microsoftは,DATAllegroの技術を同社のデータベース管理システム「SQL Server 2008」に統合し,企業が膨大な量のデータにアクセス,管理できるよう支援する。今後1年以内に配布対象を限定したコミュニティ技術プレビュー版(CTP:Community Technology Preview)を提供し,2010年前半には広く一般に正式版の提供を開始する予定。

 米メディア(CNET News.com)によると,Microsoftは両社製品の統合が完了するまで,DATAllegroの製品販売を一時中止するが,既存ユーザーへのサポートは提供するという。

 Microsoft,Data and Storage Platform部門担当副社長のTed Kummert氏は,「SQL Server 2008は8月のリリース以来,ダウンロード数がすでに50万件を超えている。人々の注目を集めている同ソフトに,数百Tバイトのデータに対応可能なDATAllegroの技術を搭載し,一刻も早くユーザーに提供したい」と述べている。

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