イスラエルのZend Technologiesは米国時間2008年9月16日,米Adobe SystemsとともにオープンソースWeb開発スクリプト言語「PHP」とリッチ・インターネット・アプリケーション(RIA)開発環境「Adobe Flex」の連携に取り組む計画を発表した。FlexベースのRIAクライアントとサーバー上のPHPコンポーネントとの連携を容易に実現可能とするための,企業向け技術/コンテンツ/サービス提供で協力していく。

 具体的には,PHP対応Webサービス/アプリケーション開発フレームワーク「Zend Framework」をAdobeのバイナリ・データ通信プロトコル「Action Message Format(AMF)」に対応させ,クライアント側のFlexコンポーネントとサーバー側のZend Frameworkコンポーネント間のやり取りを行いやすくする(関連記事:Adobe,RIA向けメッセージング技術「BlazeDS」をオープンソースとして公開PHP開発基盤「Zend Framework 1.5」が公開,GoogleやYouTubeのAPIに対応)。

 さらに,いずれもEclipse対応の統合開発環境(IDE)である「Zend Studio」と「Adobe Flex Builder」について,操作性すり合わせなどを検討し,両IDEを使う開発者の負荷軽減,開発時間短縮を図る。製品間の相互接続性と統合を進めるほか,Webサイト(Zend Developer ZoneAdobe Developer Connection)で情報提供を行う。

 Zendは,PHP用IDEの新版「Zend Studio 6.1」,IBM i5/OS用PHPディストリビューションの新版「Zend Core for i5/OS 2.6」,オープンソース団体Dojo Foundationの手がけるJavaScriptツールキット「Dojo Toolkit」とZend Frameworkの連携計画,新たな技術者向け認定制度「Zend Certified Engineer(ZCE)for Zend Framework」についても発表した。

[発表資料(Adobeとの協業)]
[発表資料(その他発表)]