写真●コンテナ型データセンター「Sun Modular Datacenter」の外観
写真●コンテナ型データセンター「Sun Modular Datacenter」の外観
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 サン・マイクロシステムズは2008年9月17日、コンテナ型データセンター「Sun Modular Datacenter」の販売を10月1日に開始すると発表した。ラックや冷却設備一式を内部に組み込んだコンテナ型設備を、そのまま企業に提供(写真)。建物を建築・改造する場合にくらべて安価・短期でデータセンターを構築できる。価格は9865万8000円で、受注からの納期は約10週間程度だという。

 内部に搭載するラック本数が異なる2タイプがある。「Sun Modular Datacenter S20」は、すでに米国でも販売しているコンテナ型データセンターで、19インチラックを8本搭載している。新たに提供を開始する「Sun Modular Datacenter D20」は、19インチラックを7本搭載する。4本は標準的な奥行き78.1センチメートルだが、のこり3本は115センチメートルと長い。大型のストレージ機器を想定したものだ。

 ラック当たりの給電能力は、標準で12.5kW。オプションで25kWまで増やすことができる。水冷方式の冷却装置を搭載しているため、毎分170~246リットルの給水が必要だ。コンテナのサイズは、高さ2.59メートル、幅2.44メートル、奥行きが6.06メートルである。

 国内販売にあたっては、消防法など日本独自の法規制に対応した。火災警報装置として、2個の煙感知器を内蔵。ハロゲン化物消火設備も用意した。

 販売開始と同時に導入コンサルティングサービスの提供を始める。NSK、太平ビルケア、日本通運、日本電算設備、能美防災、豊栄機電の6社と提携し、導入を支援する。

■変更履歴
日本電算設備の社名を誤って表記していました。お詫びして訂正します。本文は修正済みです。 [2008/9/17 18:10]