日本アドバタイザーズ協会Web広告研究会は2008年9月16日、ネットマーケティングに貢献した人物を表彰する第6回「Webクリエーション・アウォード」の受賞者を発表した。一般の推薦、Web広告研究会にあるワーキンググループからの推薦など合計104件の応募の中から選ばれた、各賞の受賞者が発表された。
会員投票で最も票数を集めた「Web人大賞」にはトヨタ自動車のe-TOYOTA部インターネット企画室サイト企画グループ長の佐々木英彦氏とブログをネットワーク化して広告媒体として運用しているアジャイルメディア・ネットワーク代表取締役の坂和敏氏の2人が選ばれた。
佐々木氏は煩雑になっていたトヨタの異なるドメインのWebサイトすべてを統合して運営し、トップレベルの企業イメージを維持したことが受賞につながった。
佐々木氏は「ここ1~2年で自分たちの成果を出せて、ようやく新しいことができる土壌ができた。そのタイミングでこういった賞を受賞したことは、モチベーションの向上につながる」と喜びを語った(写真1)。
坂和氏は国内で人気のあるブロガーを集め、ネットワーク化してメディアにするなどしてブログの価値を向上したことが受賞の要因となった。
審査による「Web人賞」には以下の5人が選ばれた。
・大阪ガスの技術戦略部長の出馬弘昭氏
料理レシピサイトの「ボブとアンジー」でレシピサイトのモデルを作った。
・チームラボ(東京都文京区)の代表取締役社長の猪子寿之氏
おもしろいものを探すことを目的としたアルゴリズムの検索サイト「SAGOOL」などを制作した。
・ソシオメディア(東京都新宿区)代表取締役の篠原稔和氏
Webサイト制作やソフトウエアにおいてのユーザビリティや情報設計を啓蒙(けいもう)した。
・ジェイマジック(東京都港区)ラボ兼技術開発部シニアマネージャーの皆川卓也氏
ケータイ向けサービス「顔ちぇき」の開発を手掛け、約半年で7000万人のユーザーに利用される規模にまで拡大させた。
・ニフティ代表取締役社長の和田一也氏
ヤフーがライバルとうたったニフティのキャンペーン「y or n」を手掛けた。
優れたチームワークを発揮して成果を上げたメンバーに贈る「Web人ユニット賞」は、Flashを活用して多くの企業のWebサイトを手掛けたバスキュール(東京都港区)が受賞。「Web人 of the year」「Web人学生賞」は今回は該当者がいなかった。
■関連情報
・Webクリエーション・アウォードのWebサイト http://award.wab.ne.jp/