米Appleは同社のOS「Mac OS X v10.5(Leopard)」の最新アップデート「Mac OS X 10.5.5」をリリースした。安定性を向上したほか,26の脆弱性を修正するセキュリティ・アップデート「Security Update 2008-006」が含まれる。

 セキュリティ・アップデートでは,ImageIOとQuickDraw Managerに存在するセキュリティ・ホールを解消した。細工を施したJPEG,TIFF,PICTなどの画像を閲覧すると,アプリケーションが突然終了したり,任意のコードを実行されたりする可能性があった。また,悪意のあるユーザーとのビデオ会議によってアプリケーションが突然終了したり,任意のコードを実行されたりする可能性のあるVideoConferenceに関する脆弱性も対処した。

 BINDのパフォーマンスに関する問題を改善し,ClamAV,OpenSSH,Rubyにおける脆弱性も解消した。

 また,「MacBook Air」の動画再生,プロセサ・コアのアイドリング,リモート・ディスク共有の動作の安定性を向上し,「iPhone」とのiCalおよびAddress Book同期に関する問題を改善した。一部のパソコンで毎日同じ時刻に突然電源が入る問題も解決した。

 Spotlightのインデックス化性能を強化したほか,Disk UtilityやDirectory Utility,Mail,MobileMe,Time Machineに関するバグも修正した。

 Mac OS X 10.5.5は,同社のダウンロード・サイトから入手するか,ソフトウエア・アップデート機能を使ってインストールできる。

[発表資料(1)]
[発表資料(2)]