写真1 NECと米ユニシス共同開発サーバーの第一弾 写真はNECの「Express 5800」
写真1 NECと米ユニシス共同開発サーバーの第一弾 写真はNECの「Express 5800」
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写真2 NECの伊藤執行役員常務
写真2 NECの伊藤執行役員常務
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写真3 米ユニシス バイス・プレジデント アンド ゼネラル・マネージャのリー氏
写真3 米ユニシス バイス・プレジデント アンド ゼネラル・マネージャのリー氏
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 NECと米ユニシスは9月16日、共同開発したハイエンド向けIAサーバーを発表した。2005年10月に両社で結んだ大企業向け情報システムにおける包括提携に基づいた第一弾の製品である。NECが「Express 5800」、ユニシスが「ES7000」それぞれのブランドで販売(写真1)。生産は全量をNECが担当する。

 会見に登壇したNECの伊藤行雄執行役員常務は「両社がメインフレームで培ってきたミッションクリティカルの技術を共通プラットフォームとして盛り込んだ。開発費も両社で取り組むことで1社当たりざっと半分」と成果を報告(写真2)。同席した米ユニシス バイス・プレジデント アンド ゼネラル・マネージャのハワード・F・リー氏も「地域をまたいだ協業で、世界で最高のプラットフォームを開発できた」(写真3)と成功をアピールした。

 今回投入するIAサーバーは、大量のトランザクションが発生する基幹業務に向けたもの。インテルの6コアXeonを採用しており、1つのボックスに4プロセサまで搭載可能。ボックス間を高速バスで接続することで、スケーラブルに拡張できるという。4ボックスで最大16プロセサ・96コアまで拡張できる。このほか、Linuxでシステムリソースを分割して利用するため、ミドルウエアを開発したりLinux自体に手を入れるなどした。NECは11月28日に国内、北米や欧州、アジアでは年内に投入する。

 さらに上位となるインテルItaniumプロセサはNECの主導で開発を進めており「来年には投入したい」(伊藤執行役員常務)という。ただ包括提携の効果は限定的である。ユニシスは「メインフレームを含めてプラットフォームをXeonに移行する」(リー氏)との方針であるからだ。2009年には今回のXeonベースの共通プラットフォームを採用したメインフレームを投入するという。