日本オラクルは、営業個人の活動支援にフォーカスした新しいCRM(カスタマー・リレーションシップ・マネジメント)ソリューション「Sales Prospector」を9月16日から提供すると発表した。インターネットを介したSaaS型(ソフトウエア・アズ・ア・サービス)で提供する。1ユーザー当たりの月額料金は3万4240円である。

 Sales Prospectorは、法人向け営業活動を対象に、顧客企業の各種情報や過去の取引履歴などから、案件を発掘したり成約確度を分析したりする作業を支援するアプリケーションソフト。組織全体で取り組む営業活動や顧客サポートについては、日本オラクルが提供する「Siebel CRM」などの既存のソフトがカバーしている。Sales Prospectorは、現場スタッフ一人ひとりの日常的な営業活動を支援することにフォーカスしたことが特徴である。

 具体的には、現場の営業担当、または営業アシスタントをユーザーに想定して、簡単な操作で分析結果を閲覧できたり、分析結果をビジュアルに見せたりする工夫をした。既存のCRMソフトや他の業務ソフト、情報サービスなどから、顧客企業のプロフィール、ニュース、過去の取引履歴などを取り込むことで、案件の成約確度や期待できる案件規模を分析。その結果から、見込み客のアタックリストや有効な提案内容などをレポートとして出力する。

 まずは日本オラクルによる直販で事業をスタートさせる。パートナー経由による販売も検討しているという。