米Intelは米国時間2008年9月15日,サーバー向け新型プロセサ製品系列「Intel Xeon Processor 7400」(開発コード名は「Dunnington」)の7モデルを発表した。6コア(ヘキサコア)プロセサが3モデル,4コア(クアッドコア)プロセサが4モデル。動作周波数は2.13G~2.66GHz。

 Xeon 7400製品系列は,ラックマウント・サーバーやタワー・サーバー,高密度ブレード・サーバー向けのプロセサ。最大で16ウエイ・システムを構成可能。各モデルの演算コア数,動作周波数,消費電力,レベル3キャッシュ・メモリー容量は以下の通り。1000個ロット時の単価は856~2729ドル。

・Xeon X7460:6コア,2.66GHz,130W,16Mバイト
・Xeon E7450:6コア,2.40GHz,90W,12Mバイト
・Xeon E7440:4コア,2.40GHz,90W,16Mバイト
・Xeon E7430:4コア,2.13GHz,90W,12Mバイト
・Xeon E7420:4コア,2.13GHz,90W,8Mバイト
・Xeon L7455:6コア,2.13GHz,65W,12Mバイト
・Xeon L7445:4コア,2.13GHz,50W,12Mバイト

 高誘電率(high-k)絶縁膜とハフニウム(Hf)金属ゲート電極のトランジスタを採用。製造プロセス・ルールは45nm。パッケージはFC-mPGA8で,既存の「Xeon 7300」プロセサ製品系列と「Intel 7300 chipset」との互換性を備える。異なるサーバー機の間で稼働中の仮想マシンを移動させる技術「FlexMigration」に対応しており,仮想化システムのパフォーマンス向上につながると見込む(関連記事:Intel,6~8コア・プロセサや多コア対応の新アーキテクチャを明らかに)。

 演算コア数の増加により,システムの速度を50%近く改善できるとしている。さらに,消費電力を最大10%低減できるという。

 米Dell,富士通およびFujitsu Siemens Computers,日立製作所,米Hewlett-Packard(HP),米IBM,NEC,米Sun Microsystems,米Supermicro Computer,米Unisys,米Egeneraなど50社以上のベンダーが対応サーバーを提供する予定。

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