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[OSC島根]「今年は島根県高校教育のRuby元年」---教育へのOSS活用パネル討論

高橋 信頼=ITpro 2008/09/16 ITpro
オープンソースカンファレンス2008Shimaneのパネル・ディスカッション「オープンソースと教育を考える」
オープンソースカンファレンス2008Shimaneのパネル・ディスカッション「オープンソースと教育を考える」
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左から司会の松江工業高等専門学校 准教授 原元司氏,長岡技術科学大学 准教授 湯川高志氏,京都ノートルダム女子大学 准教授 よしだともこ氏
左から司会の松江工業高等専門学校 准教授 原元司氏,長岡技術科学大学 准教授 湯川高志氏,京都ノートルダム女子大学 准教授 よしだともこ氏
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左からMozilla Japan 代表理事 瀧田佐登子氏,アルファシステムズ 千葉大作氏,島根県教育庁高校教育課 指導主事 田村実氏
左からMozilla Japan 代表理事 瀧田佐登子氏,アルファシステムズ 千葉大作氏,島根県教育庁高校教育課 指導主事 田村実氏
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 「松江商業高校の選択授業でRubyの導入を開始した。今年はRuby元年」(島根県教育庁高校教育課 指導主事の田村実氏)---2008年9月12日と13日の2日間,島根県松江市でオープンソースカンファレンス2008(OSC2008島根)が開催された。「オープンソースと教育を考える」と題したセッションでは,教育へのオープンソース・ソフトウエア活用の取り組みについて,様々な地域や立場からの報告が行われた。

 京都ノートルダム女子大学では,コンピュータ教育をLinuxで行っている。その理由を,同大学 准教授のよしだともこ氏は「例えば調理実習のときにレンジでチンする弁当を使ったりはしない。カツオ節で出汁をとるところから勉強するべき」と表現する。「教育現場はブラックボックスではいけないインターネットでは,みんなで作り上げるのが主流で,お金で買うお客様文化のほうが少数派だった。UNIX文化を途切れさせてはけない」(よしだ氏)。

 長岡技術科学大学 准教授の湯川高志氏は,同大学におけるプログラミング実習でのNiigata Linuxの活用を報告した。Niigata Linuxは,地元の新潟オープンソース協会が開発したLinuxディストリビューション。長岡技術科学大学では,学生が自宅で学習できるよう,Niigata Linuxを配布している。Niigata Linuxは,CD-ROM起動のLinuxディストリビューションであると同時に,Windowsに挿入するとApache,PHP,MySQLがインストールされるCD-ROMでもある。「大学での授業は特定のソフトウエアに依存しない理論的なものが中心になる。授業で手が回らない部分を自宅学習で補えるような環境を提供する」(湯川氏)。

 島根県教育庁の田村実氏は,島根県では2000年度から各工業高校でサーバー構築実習にLinuxを導入,その後各商業高校でもサーバー構築実習にLinuxを導入するなど「オープンソース・ソフトウエアを積極的に導入している」と語る。

 松江工業高校,出雲工業高校では2000年度からCD起動のLinuxであるKNOPPIXを,OpenOffice.orgの学習に利用している。2008年度から松江商業高校3年の選択授業でRubyを導入した。「今年はRuby元年。今後は他の商業高校でも実施する予定」(田村氏)。江津工業高校では文部科学省指定事業「目指せスペシャリスト事業」として,オープンソースのSNSであるOpenPNEを導入した。

 アルファシステムズは,KNOPPIXのサポート事業を展開しており,全国の教育機関にLinuxを導入している。政府による教育現場へのオープンソース導入実証事業(関連記事)も担当し,2004年度は全国8校,2006年度は3校,2007年度は17校をサポートした。アルファシステムズの千葉大作氏は「大学や高専へのLinuxデスクトップ導入は十分ビジネスになっている。ただし小中学校では,Windowsでしか動かないアプリケーションにロックインされており,Linuxデスクトップ導入は難しい」と指摘した。

 Mozilla Japan 代表理事 瀧田佐登子氏は「OSから何からすべて一度にオープンソース・ソフトウエアに変えるのは難しい。一部だけオープンソース・ソフトウエアを使ってもいい」と,徐々に移行することも一つの方法であると提案した。

 松江工業高等専門学校 准教授 原元司氏は「米マサチューセッツ工科大学では,オープンコースウエアとして1800コースの授業配信しており,日本でも公開している大学がある」と,オープンソース化の動きはソフトウエアに留まらないと指摘した。ただし「日本では,大学や作者の著作権があるコンテンツの再利用が難しい。オープンコンテンツ,OSS的進化を期待したい」と,課題と期待を表明した。

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