日本ヒューレット・パッカードは,2008年6月に出荷開始した低価格ノート・パソコン「HP 2133 Mini-Note PC」のキーボードを,英語配列から日本語配列に切り替えた。「国内ユーザーの多くは,かな入力を使っていない。日本語配列より英語配列の方が操作性が高い」という理由から,発売当初から今まで,英語配列のモデルしか販売していなかった(関連記事)。突然,日本語配列に切り替えた理由は明らかになっていない。

 キーボードは一般に,日本語配列より英語配列の方がキーが大きくなり,打ちやすくなると言われている。日本語配列の方がキーの数が多くなるからだ。ノート・パソコンのように限られたスペースでは,日本語配列は英語配列よりキーが全体に小さくなる,もしくは小さめのキーの数が増える。詳細な情報は分からないが,同社の直販サイトである「HP Directplus」の情報によると,HP 2133の最大キー・ピッチは,英語配列でも日本語配列でも17.5mm。そのため,日本語配列は小さいキーが増えたと思われる。

 HP 2133が日本語配列に切り替わったのは,同社の直販サイトでは8月25日の受注分から,店頭では9月から。同社の広報によると「当面,日本語配列だけを販売することになった。ただし,英語配列モデルの国内販売を止めたわけではない」と説明している。なお,日本語配列モデルの販売価格は,英語配列モデルと変わらない。