PowerEdge Mシリーズのラック
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PowerEdge M905ブレード・サーバー
PowerEdge M905ブレード・サーバー
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 米Dellは米国時間2008年9月10日,企業の仮想化導入を支援するブレード・サーバー「PowerEdge」の新機種や新しい管理ツール,コンサルティング・サービスなどを発表した。

 今回の新機種「PowerEdge M905」と「同M805」では,ハイパーバイザとして米Citrixの「XenServer」と米VMwareの「VMware」のほか,米Microsoftの「Hyper-V」も選択できるようにした。したがって,使用環境に合わせて最適なプラットフォームを提供できるとしている。4ソケットのPowerEdge M905は,VMwareが開発した仮想化ベンチマーク「VMmark」において66台の仮想マシンの運用に対応した。2ソケットのPowerEdge M805は,16基のDIMMスロットを装備している。

 また,Microsoftの新しいハイパーバイザの管理ソフトである「System Center Virtual Machine Manager(SCVMM)2008」を利用できるようにした。Dellのシステム管理ツール「OpenManage」に統合されたMicrosoftの「System Center Management Suite」を使って,物理環境と仮想環境の両方を管理できる。

 サーバー新機種に加え,性能向上を支援するために新しい10GビットEthernetスイッチと8GビットFibre Channelスイッチのほか,メザニン・カードや仮想化ソフトを手がけるカナダPlateSpin(米Novellが買収)のOEM製品なども発表した。その1つである「PlateSpin PowerConvert」は,ネットワークを通じてサーバー負荷を物理サーバーや仮想ホストに分散させることで,データセンターを最適化する。また,Dellは「PlateSpin PowerRecon」を顧客の仮想化への対応を評価する「Virtual Readiness Assessment(VRA)」の一環として活用する。

 このほか,仮想化の計画と導入をサポートする仮想化サービスを発表した。これには,Hyper-Vを導入するためのインフラ・コンサルティング・サービスや,VMware環境向けのサイト復旧計画のサポートなどが含まれる。

 PowerEdge M805/M905はすでに出荷されており,価格はそれぞれ1699ドルと4999ドルから。なお,Dellは2008年9月中にラックマウント型サーバーの新機種「PowerEdge R900」の発売を予定している。