米Yahoo!は米国時間2008年9月10日,米Appleの「iPhone」および「iPod touch」に向けた無料の新サービス「oneConnect for the iPhone」のプレビュ版をリリースした。インターネット上にあるさまざまなソーシャル・ネットワーキング・サービス(SNS)やコミュニケーションを一元的に管理できる。Appleのアプリケーション・ダウンロード・サイト「App Store」において,同日より米国のユーザーに提供する。

 同サービスは,各種SNSやiPhoneの連絡先などを集約したアドレス帳を核とする。「Facebook」「MySpace」「Twitter」「YouTube」といったSNS上の情報を一括管理する「Pulse」機能を備えるほか,親しい友人の状況をリアルタイムで把握してテキスト・メッセージや電子メールを送信できる「Favorites」機能などを提供する。

 Yahoo!,Connected Life部門担当執行副社長のMarco Boerries氏は,「iPhoneユーザーにoneConnectを体験してもらえるように,当社のモバイル機器向け開発プラットフォーム『Blueprint』とiPhone SDKをもとに開発した。さまざまな機能を装備したiPhoneは,oneConnectを活用するのにうってつけのツール」と述べている。

 同社は,oneConnect対応デバイスと提供エリアを順次拡大する予定。

 Yahoo!はまた,Blueprintの機能拡充を発表した。モバイル機器向けサービス「Yahoo! Go」専用ウィジェットのほか,Java,Windows Mobile,Symbianベースのモバイル機器向けに,独立型アプリケーションを開発できるようにした。また,HTMLやxHTMLを使ったモバイル・ブラウザに対応したWebサイトも作成できる。

 開発者はBlueprintを利用することで,各デバイス向けにユーザー・インタフェースを最適化したモバイル・コンテンツを短時間で開発することが可能。また,地図や位置情報ベースのサービス提供が可能なほか,Yahoo!のモバイル・ウィジェット・ギャラリーにアプリケーションを投稿して,収益を得られるという。

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