NTTデータは2008年9月10日、公共分野を担当する4子会社を合併して新会社「NTTデータアイ」を設立すると発表した。設立日は10月1日の予定。共通部門の集約などでコストを削減するとともに、開発者を1社に集めることで開発力の強化を狙う。NTTデータは4社統合の背景を「公共分野の市場規模は横ばいだが、調達改革でコストや開発力が問われるようになっているため」(NTTデータ広報)と説明する。

 合併対象となる4社は(1)厚生労働省や国土交通省を顧客とする「NTTデータクリエイション」、(2)財務省や国税庁を顧客とする「NTTデータソリューション」、(3)特許庁を顧客とする「NTTデータテクノロジ」、(4)社会保険庁を顧客とする「NTTデータシステムサービス」。中央官庁を担当する子会社をすべて合併する。

 新会社の2008年度の予想売上高は約300億円。社員数は約1600人で「人員削減はしない」(NTTデータ広報)としている。