Symbian OSを基にした共通プラットフォームの開発推進団体である英Symbian Foundationは英国時間2008年9月9日，シャープやノルウェーOpera Softwareなど9社が新たに参加すると発表した。

　Symbian Foundationは，フィンランドNokia，英Sony Ericsson，米Motorola，NTTドコモが中心となり2008年6月に設立計画を発表した団体（既報）。2009年上半期に活動を開始する。役員会のメンバー企業には，米AT＆T，韓国LG Electronics，韓国Samsung Electronics，米Texas Instruments，英Vodafone，スイスSTMicroelectronicsも名を連ねており，設立計画の発表以来，40社が支持を表明しているという。

　今回参加を表明したのは，シャープとOpera Softwareほか，日本のアクロディア，ブライセン，エイチアイ，そしてフィンランドIxonos，韓国KTF，米TapRoot Systems，スウェーデンUIQ Technologyの計9社。

　Nokiaは，Symbianを買収してSymbian OSとアプリケーション・プラットフォーム「S60」を同団体に提供する計画を2008年6月に発表している。この買収は同年第4四半期に完了する見込み。このほかのアプリケーション・プラットフォームについては，Sony EricssonとMotorolaが「UIQ」を提供し，NTTドコモと富士通が「MOAP（S）」を提供する。これらの資産は，同団体が活動を開始すると同時にメンバーにロイヤリティ・フリーで公開される。

　なおSymbian Foundationは，2010年6月までに統一プラットフォームをオープンソースとして公開する予定である。