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 ソフトバンクの孫正義社長は9月9日、「iPhone(アイフォーン) 3G」を法人顧客1500社に無償で貸与する方針を明らかにした。この日の法人顧客向け説明会に出席した企業が対象で、上限は各社5台、最大7500台程度を用意した。貸与期間は3カ月間で、通話料や通信料はソフトバンクモバイルが負担する。

 東京都内で開かれた説明会には約2800人が参加し、孫社長は普段から使っているというiPhoneを手に登壇(写真)。iPhoneの特徴として、企業が社内システムで利用しているMicrosoft Exchange Serverと連携できることや、VPN(仮想私設網)を経由して社内のシステムに接続できる――などを挙げた。
 
 孫社長は、企業におけるiPhoneの利用イメージを、流通や運送、製薬などの業界ごとに詳しく説明。「iPhoneを使えば企業の現場の生産性が大幅に上がり、ビジネスライフスタイルが変わる」と述べた。実際にiPhoneの導入を検討している企業は増えているといい、ユニクロや新生銀行、東急ハンズなど9社を挙げた。

 同社は今後、iPhoneを利用した法人向けソリューションの売り込みを強化する方針。孫社長はユーザー企業に対して「まずは無料で使ってみて、その効果を実感してほしい」と、導入を呼びかけた。