ユビキタス(本社:東京都新宿区,社長:川内雅彦氏)は2008年9月9日,DLNAガイドライン対応ミドルウエアである「Ubiquitous AV」に,ネットワーク経由の録画を実現する新機能を追加し,他社への提供を開始したと発表した。具体的には,スカイパーフェクト・コミュニケーションズに「スカパー!HD録画」機能を実現するDLNA技術利用のための情報供与を行ったほか,スカパー!HD録画に対応する受信機や録画機器への接続リファレンス機(検査ツール)を同社に納入した(発表資料)。

スカイパーフェクトに納入した接続リファレンス機は,スカパー!HD録画を実現するにあたって,新規に開発する機器の試験と評価を行うためのものである。ユビキタスが提唱する「Network Offload Engine」 (NOE:ネットワーク処理を複数のCPUに分担させて高速で安定した通信を実現する仕組み) と,Ubiquitous AVのDLNA機能を採用し,開発機器の試験機能などを実現した。 ユビキタスは,スカパー!HD録画機能を搭載する機器を開発するメーカーにもこのミドルウエアを販売するとともに,コンサルティングサービスや機能チェックのための検査ツールの提供を開始する。