シマンテックは2008年9月8日、企業向けセキュリティ製品「Symantec Network Access Control 11.0」の新版を発表した。8月20日からアップグレード版を発売し、既存ユーザーに対してモジュールのアップデートプログラムを配布している。今回の目玉は来客やパートナ企業などが持ち込むパソコンに対し、セキュリティポリシーを遵守させる仕組みの搭載だ。

 同製品はパソコンやサーバーのセキュリティ状態を確認し、ポリシーを満たさない端末をネットワークに接続させない。いわゆる「検疫ネットワーク」などと呼ばれるシステムを構成する。製品は(1)端末にインストールしてセキュリティ状態をチェックするソフト「エージェント」、(2)接続を制限するゲートウエイ機器「エンフォーサ」、(3)ポリシーを設定・管理する「管理システム」から成る。

 今回発表になった新版では、端末にエージェントを事前インストールする必要がない。端末が企業ネットワークにアクセスしようとした場合、ブラウザ経由でオンデマンドでエージェントをダウンロード。そのエージェントが端末のセキュリティ状態をチェックする。持ち込みパソコンなど管理外の端末に対しても、セキュリティポリシーを遵守させられる。

 対応する端末のOSはWindows 2000以上とMac OS X 10.4以上。WindowsではエージェントのダウンロードにはAtiveXコントロールまたはJavaアプレットを利用する。