ケーブルテレビ(CATV)統括運営会社のジュピターテレコム(JCOM)は2008年9月9日,東京都台東区をサービスエリアとするCATV事業者である城北ニューメディア(台東ケーブルテレビ)を,12月1日付で連結子会社にすると発表した。台東ケーブルの筆頭株主である台東区が保有する5200株(出資比率:13.54%)のうち4800株(同:12.5%)を取得する仮契約を,同日に締結した。このほか,東日本旅客鉄道(JR東日本)や日本電設工業,アイ・ティー・エックス(ITX)などの他の株主からも保有株を取得し,50%超の出資比率を確保する予定である。

 台東ケーブルのサービスエリアは,JCOMグループのサービスエリアである墨田区と隅田川を挟んで隣接している。こうした「地の利」やJCOMグループの経営資源を生かして,現在10%台にとどまっている台東ケーブルの多チャンネル放送加入率(ホームパス世帯数に対する多チャンネル放送の加入世帯の比率)を,JCOMグループの平均値である20%超に高めることなどを目指す。