米Intelは米国時間2008年9月8日,ハロゲン・フリーのサーバー/ワークステーション向け新型プロセサ「Quad-Core Intel Xeon Processor X5492」「同X5470」「同L5430」 「Dual-Core Intel Xeon Processor X5270」を発表した。また同社は,家庭用デスクトップ/ノート・パソコン向けの半導体ディスク(SSD)「X18-M」「X25-M」の出荷を開始した。

 新型プロセサのうち,Xeon X5400製品系列の3モデルは既に利用可能となっている。Xeon X5270は2008年秋に提供を開始する。各モデルの動作周波数,システム・バス(FSB)クロック周波数,消費電力,1000個ロット時の単価は以下の通り。

・Xeon X5492:3.4GHz,1600MHz,150W,1493ドル
・Xeon X5470:3.33GHz,1333MHz,120W,1386ドル
・Xeon L5430:2.66GHz,1333MHz,50W,562ドル
・Xeon X5270:3.5GHz,1333MHz,80W,1172ドル

 高誘電率(high-k)絶縁膜とハフニウム(Hf)金属ゲート電極のトランジスタを集積し,パッケージをハロゲン・フリーとした。製造プロセス・ルールは45nm。同社が2006年以降にリリースした既存デュアルコア・プロセサとのピン互換性を備える。

 X18-M/X25-Mは,マルチレベル・セル(MLC)タイプのNAND型フラッシュ・メモリーで構成したSerial ATA(SATA)対応SSD。サイズはX18-Mが1.8インチ,X25-Mが2.5インチ。記憶容量はいずれも80Gバイト。1000個ロット時の単価は595ドル。

 データの読み出し速度は最大毎秒250Mバイト,書き込み速度は最大毎秒70Mバイト,読み出し時の待ち時間は85ミリ秒。同社が試験したところ,ハードディスク装置(HDD)に比べストレージ・システムの処理性能が9倍高く,パソコンの応答性向上と起動/レジューム時間の短縮につながると見込む。また,可動部品を持たないので,発熱が少なく,騒音が発生せず,HDDよりも信頼性が高いという。

 同社は,X18-M/X25-Mの160Gバイト版のサンプル出荷を2008年第3四半期中に開始するとしている。さらに,シングルレベル・セル(SLC)フラッシュ・メモリーによる企業用サーバー/ストレージ・システム向けのSSD「X25-E」を90日以内にリリースする予定。

[発表資料(新型Xeonプロセサ)]
[発表資料(SSD)]