米Googleは米国時間2008年9月8日,過去の新聞をオンラインで検索・閲覧可能にする取り組みを発表した。新聞社と提携し,数百万ページにおよぶ新聞のデジタル・アーカイブを作成する計画。

 ユーザーは,キーワードを使って見出し,本分,広告を対象に検索できるだけでなく,オリジナル紙面のまま閲覧することが可能。サンプルとして,1969年の「Pittsburgh Post-Gazette」紙が月面着陸を報じる記事を閲覧できる。

 同社は2006年より,米New York Timesや米Washington Postと手を組み,既存のデジタル・アーカイブを「Google News Archive(ベータ版)」上で検索可能にするためのインデックス化を進めてきた。今回の取り組みは,これをさらに拡大するものとなる。参加を表明している新聞社の中には,北米で最も古い,244年以上の歴史を持つカナダの「Quebec Chronicle-Telegraph」紙が含まれる。

 今回の取り組みによりデジタル化した過去の記事は,Google News Archiveで検索するか,「Google News」でキーワード検索したのち,年代を特定する機能を使って見つけることができる。

 Googleは,「作業を開始したばかりのため,現時点で,すべての検索が過去の記事も対象に含めるわけではない」と説明している。しかし,スキャン作業が進み,インデックスが拡大すれば,メイン検索サイト「Google.com」にも新聞記事アーカイブの検索結果を統合する予定だとしている。

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