米NetSuiteは米国時間2008年9月5日,GoogleのWebブラウザ「Google Chrome」へのサポートを発表した。オンデマンド型CRMシステム「NetSuite CRM」とプロフェッショナル・サービス自動化(PSA)ソフトウエア「OpenAir」をChromeにネイティブで対応させる。

 Chromeは,Googleが9月2日にベータ版を公開したオープンソース・ブラウザ(関連記事:ベータ提供を開始した「Google Chrome」,ワンボックスでアドレス入力とWeb検索)。オープンソースのレンダリング・エンジン「Webkit」と独自開発のJavaScriptエンジン「V8」を採用する。大きな特徴は,各タブにURLボックスや各種コントロールを配置していること。従来のタブブラウザと異なり,Google Chromeはマルチプロセスで動作し,各タブがそれぞれ別プロセスとして処理される。このため,1つのタブが処理中の場合や異常終了した場合でも,他のタブの動作や操作には影響せず,メモリーの使用効率も高まる。当初はWindows XP SP2以降とWindows Vistaをサポートする。対応言語は英語(米国/英国)と日本語を含む約40言語。

 NetSuiteは,「ChromeはWeb 2.0に最適化されているため,(Chromeと組み合わせて使えば)当社製品で提供しているAJAX機能の性能向上が期待できる」と説明した。

 NetSuite CRMとOpenAirは,すでに米Microsoftの「Internet Explorer」,米Mozilla「Firefox」,米Appleの「Safari」に対応している。これにChromeを加えることで,「顧客がビジネスを進め,どこからでも主要なデータにアクセスするための,幅広い選択肢を提供していく」(NetSuite)としている。

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