みずほ証券が2005年12月のジェイコム株誤発注による損失の賠償を求めて東京証券取引所を訴えた裁判の第11回口頭弁論が2008年9月5日、東京地方裁判所で開かれた。今後の進行について、11月14日に次回の口頭弁論を開催した後、12月19日に最終の口頭弁論を開くことが決まった。

 今後、みずほ証券側が最終的な準備書面などを提出して結審する。判決は2009年3月ごろまでに出ることになりそうだ。

 この裁判は、2005年12月にジェイコム株の誤発注により400億円を超える損失を出したみずほ証券が、誤発注を取り消せなかったのは東証のシステムの不具合が原因だとして、東証に約415億円の損害賠償を求めたもの。2006年12月の裁判開始から1年9カ月が経過している。2003年7月に施行された「裁判迅速化法」では「第一審を2年以内のできるだけ短い期間内に終局させること」を目標として掲げている。