日本BS放送(チャンネル名:BS11デジタル,本社:東京都千代田区,社長:目時剛氏)とオリンパスビジュアルコミュニケーションズ(OVC,本社:東京都千代田区,社長:市川哲哉氏)は2008年9月5日,3D(3次元)放送と3Dコンテンツの普及に共同で取り組むと発表した。最初の取り組みとして,OVC独自の3D制作技術を用いて制作した「眼をリフレッシュする」という3Dコンテンツを,日本BS放送が10月4日から新番組「リフレッシュ3D」で放送する。この新番組は,画面から飛び出す物体を目で追うことにより,目の毛様体筋をストレッチする「アイケア」を目的とした番組である。さらに番組内で,OVCが制作した3DのCMを放送し,新しい広告の形を提案する。3DのCMの営業は日本BS放送が,制作はOVCが行う(発表資料)。

 OVCは,独自開発した3D映像技術「OLYMPUS POWER3D」を用いて,特定用途向け3D立体コンテンツを制作している。またパソコン向け3D再生ソフトとメガネを開発するなど,立体映像の再生にかかわる技術や商品を開発している。一方,日本BS放送は2007年12月の開局以来,スポーツなどの本格的な3D番組を放送している。日本BS放送とOVCは今回の合意に関して,「両社が協力することで,新ジャンルの番組の放送や3DのCMという新しい広告表現の実現など,3D事業の多くの面で双方にとって有意義な事業展開が可能となる」としている。