NHKは2008年9月4日,地上デジタル放送とBSデジタル放送の8月末の普及状況(速報値)を発表した。地上デジタル放送の視聴者は約3859万件で,7月末に比べて約101万件増加した。8月は北京オリンピックの開催が地上デジタル放送受信機の普及のプラス要因となるとみられていたが,増加数は7月の実績(約122万件)を下回った。8月の実績の内訳はプラズマテレビと液晶テレビ経由の視聴者が約2366万件,ブラウン管テレビが約72万件,デジタルチューナー(チューナー内蔵レコーダーを含む)が約827万件,ケーブルテレビ(CATV)用STB(セットトップボックス)が約594万件だった。

 一方,BSデジタル放送の8月末の普及件数は約4074万件で,7月末に比べて約98万件の増加となった。増加数は7月の実績(約119万件)を下回った。CATVで「デジタル-アナログ変換」をしている視聴者を含めた件数は約4211万件となった。内訳はプラズマテレビと液晶テレビ経由の視聴者が約2397万件,ブラウン管テレビが約186万件,デジタルチューナー(チューナー内蔵レコーダーを含む)が約897万件,CATV用STBが約594万件,CATVのデジ-アナ変換による視聴者が約137万件だった。