写真 デルの「Inspiron mini 9」
写真 デルの「Inspiron mini 9」
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 デルは2008年9月5日,ULCPC (超低価格ノート・パソコン)の「Inspiron mini 9」(写真)を発売する。BTO(受注生産方式)にも対応し,ユーザーがプリインストールのOSに「Windows XP」またはLinuxディストリビューションの「Ubuntu」から選択できる。Linuxを搭載するULCPCが発売されるのは,国内で初めて。BTOでは,ユーザーはプリインストールのOS以外にもハードウエアのスペックを選択でき,最小構成の価格は4万9980円。受注は同日から開始する。また,あらかじめ決まったスペックの2モデルが店頭で販売されるが,発売日は未定。

 台湾ASUSTeK Computer社のEee PCをはじめとしたULCPCの市場は海外に続き,日本でも急速に拡大している。海外ではLinux搭載モデルが用意されているものの,これまで国内で発売されたULCPCはすべてWindows XP搭載モデルであった。そうした状況で,デルが国内で初めてLinux搭載モデルの販売に踏み切った。なお,Ubuntuは8.04をベースに独自のカスタマイズを加えたものを採用する。

 主な製品スペックは,CPUに米Intel社の省電力プロセッサであるAtom N270を搭載し,ディスプレイは8.9型ワイド光沢液晶(解像度は1024×600ドット)。幅232×奥行き172×厚さ16.8-31.7mmで,重さは1035g,バッテリ駆動時間は3時間40分。

 ハードウエアの主な選択肢としては,メイン・メモリーは512Mバイト,1Gバイト,二次記憶装置のSSD(Solid State Drive)は4Gバイト,8Gバイト,16Gバイトがある。また,Webカメラ(130万画素)やBluetoothをオプションで付けられる。カラーはオブシディアン・ブラックとパール・ホワイトの2色を用意する。