米EMC傘下の米VMwareは米国時間2008年9月3日,サーバー仮想化ソフトウエア「VMware ESX 3.5 update 2(u2)」が米Microsoftのサーバー仮想化評価プログラム「Server Virtualization Validation Program(SVVP)」に合格したと発表した。これにより,VMware ESX 3.5u2上でWindows ServerとMicrosoft製アプリケーションを利用しているユーザーは,Microsoftから技術サポートが受けられるようになった。

 MicrosoftはVMware ESX 3.5u2ユーザーに対し,「Microsoft Exchange Server」「SQL Server」「SharePoint Server」など各種サーバー向けアプリケーションをサポートする。MicrosoftがSVVPの対象外としている範囲は,VMwareがカバーする。VMwareは,サポート・サービスの拡充が中小企業へのVMware ESX普及につながると見込む。

 SVVPは,「Windows Server 2008」および前バージョンのWindows Serverにおける仮想化ソフトウエアの動作をテストして評価するプログラム。VMwareのほか,米Cisco Systems,米Citrix Systems,米Novell,米Sun Microsystemsなどが参加しているという(関連記事:Microsoftがサーバーのライセンス・ポリシーを改定,仮想化対応で【TechEd 2008】Microsoftが仮想化技術に関連する計画を明らかに)。

 米メディア(InfoWorld)によると,VMwareは仮想化ソフトウエア業界の最大手で,2007年に市場シェア76.4%を獲得し,2位の米IBM(市場シェア9.8%)を引き離している。

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