米Linden Labは米国時間2008年9月3日,同社の仮想世界サービス「Second Life」と実世界の両方で利用できる音声対応のインスタント・メッセージング(IM)クライアント「SLim」を発表した。Second Lifeのコンタクト情報を使ってテキスト・メッセージおよび音声によるコミュニケーションができるようになる。

 SLimは,米VivoxがLinden Labとの提携を通じて提供する。Second Life内で使用されているコミュニケーション・エンジンの「Viewer」は,仮想世界におけるコミュニケーションを目的としているが,Slimにより実世界でもコミュニケーションが可能となる。

 具体的には,Second Lifeの友人リストでプレゼンス情報にアクセスできるほか,テキスト・メッセージのやり取りから音声通話にシームレスに移行できるようになる。また,Second Lifeを起動しなくてもユーザー間で会話ができるようになり,オフラインのユーザーにボイス・メールを残すこともできる。

 Linden LabとVivoxは,米ロサンゼルスで開催中の仮想世界イベント「Virtual Worlds Conference」においてSLimのデモを実施している。

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