図 システム構成例
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 三菱電機は2008年9月3日,NTTドコモがホームエリア連携サービスの提供に活用を予定する次代のフェムトセル用超小型基地局装置に自社提案の装置が採用されたと発表した(発表資料)。

 NTT ドコモは2007 年秋に,FOMAの電波が届きにくい家庭内や小規模店舗など限られた範囲を低コストでエリア化できる「フェムトセル用超小型基地局装置」の運用を開始している。三菱電機は,2007 年7 月から「フェムトセル用超小型基地局装置」をNTT ドコモに納入してきたという。また,さらなる高速化や低消費電力化等を目指した「高性能フェムトセル用超小型基地局装置」の開発を進めてきた。

 発表資料によると,NTT ドコモはフェムトセル用超小型基地局装置をさらに高速化,低消費電力化することで,魅力あるホームエリア連携サービスの提供に活用することを予定しているという。三菱電機が提案した装置をNTTドコモが採用したのは,三菱電機のこれまでの実績に加えて,「NTT ドコモがホームエリア連携サービスを提供する上で必要とする技術開発力が評価された」結果としている。

 三菱電機の提案装置の概要は以下の通り。(1)ダウンリンクで14.4Mb/s、アップリンクで5.7Mb/sに対応する,(2)Plug & Play 機能を実装し,装置を自宅のブロードバンド回線に接続するだけで自動的に各種パラメーターを取得し,ユーザーの設定作業なしに運用可能とする,(3)新開発のLSIを搭載するなどして,さらなる低消費電力化を実現する--などである。