写真1●小型情報端末「chumby」の本体
写真1●小型情報端末「chumby」の本体
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写真2●chumbyで利用できるウィジェット
写真2●chumbyで利用できるウィジェット
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写真3●chumbyを握っているところ
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 Linuxを搭載する小型情報端末「chumby」(写真1)の日本語対応モデルが登場する。国内正規代理店であるジークスは2008年9月3日,chumbyの予約受付を開始した。価格は税込2万9400円。

 chumbyは,インターネットからダウンロードしてそのまま利用できるソフト「ウィジェット」を実行する専用機である。米Chumby Industries社が開発した。動画鑑賞や目覚まし時計,メーラーなどの機能を備えるウィジェットが600種以上も公開されており,いずれも無償で利用できる(写真2)。

 chumbyの本体はフワフワしており,握ると柔らかい(写真3)。内部には,本体の傾きや動きを検知するモーション・センサーを搭載する。本体を傾けたり握ったりすると,それに応じて画面表示が変化する。タッチ・パネル付きの3.5インチ液晶モニターを備えており,画面を手で触れて各種設定を行う。

 今回ジークスが販売するchumbyは,日本語表示が可能な「インターナショナル版」。日本語を表示する「ニコニコ動画」などが閲覧できるようになる見込み。ただし,日本語化のアップデートは11月末頃になるという。インターネット経由でアップデート・モジュールをダウンロードして行う。

 従来,chumbyを入手するには米国から並行輸入する必要があった。並行輸入版のchumbyは,設定画面のメニューも英語で,文字もアルファベットしか表示できない。搭載する無線LANモジュールや付属の電源アダプタが国内法に準拠していない。今回,予約を受け付けるインターナショナル版は,国内法に準拠するよう各種認証手続きを済ませている。

 同社は,chumby専用Webサイトで予約を受け付ける。今回,予約登録をしたユーザーには,購入方法の詳細を記したWebサイトのURLと販売開始日をメールで連絡する。出荷開始は10月上旬を予定している。