画面●Google Chrome
画面●Google Chrome
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 米Googleは米国時間2008年9月2日,予定通りオープンソースのWebブラウザ「Google Chrome」を公開した。Windwos対応のベータ版を専用サイトからダウンロードできる。検索とアドレスバーを統合した単一のボックスで,URLの入力とWeb検索の両方が行える。途中まで入力した内容に応じて,検索キーワードや過去に表示したページ,人気があるページなど,入力項目の候補を表示する。

 新規タブを開くと,最近訪問したサイト,検索したサイト,ブックマークしたサイトなどのスナップショットが並んで表示される。また,ブラウザを立ち上げなくても,デスクトップやメニューなどからWebアプリケーションを起動するためのショートカット機能を備えている。

 Chromeの大きな特徴は,各タブにURLボックスや各種コントロールを配置していること。従来のタブブラウザと異なり,Google Chromeはマルチプロセスで動作し,各タブがそれぞれ別プロセスとして処理される。このため,1つのタブが処理中の場合や異常終了した場合でも,他のタブの動作や操作には影響せず,メモリーの使用効率も高まる。オープンソースのレンダリング・エンジン「Webkit」と独自開発のJavaScriptエンジン「V8」を採用し,高速化を図った(関連記事:Google,オープンソースのWebブラウザ「Google Chrome」を公開へ)。

 V8はオープンソースとしてソースコードを公開する。関連情報とともに,Chrome開発プロジェクト「Chromium」を通じて提供している。

 Chromeの対応言語は英語(米国/英国)と日本語のほか,中国語(繁体字/簡体字),オランダ語,フランス語,ドイツ語,イタリア語,韓国語,ポルトガル語(ポルトガル/ブラジル),ロシア語,スペイン語(スペイン/中南米),トルコ語,アラビア語,チェコ語,デンマーク語,ヘブライ語,ヒンディー語,ノルウェー語,ポーランド語,スウェーデン語,インドネシア語,ウクライナ語,ブルガリア語,カタルーニャ語,クロアチア語,フィリピン語,フィンランド語,ギリシャ語,ハンガリー語,ラトビア語,リトアニア語,ルーマニア語,セルビア語,スロバキア語,スロベニア語,タイ語,ベトナム語,エストニア語。

 当初はWindows XP SP2以降とWindows Vistaをサポートする。Mac OSとLinux対応版は現在開発中で,数カ月以内にリリースする予定。

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