米国本土上陸が懸念される大型ハリケーン「Gustav(グスタフ)」に関して,米通信事業者各社が対策を発表した。米Verizon Wirelessと米Sprint Nextelは,すでに無線ネットワークの増強を実施し,湾岸諸州(テキサス州,ルイジアナ州,ミシシッピ州,アラバマ州,フロリダ州)に非常時対策チームを配備したという。

 米メディアの報道(CNET News.com)によると,米国立ハリケーン・センターは,米国時間2008年8月30日の時点で,Gustavが5段階中2番目に勢力の強い「カテゴリ4」のレベルに達したことを確認。最大勢力の「カテゴリ5」に発達する可能性があると警告した。9月1日には,湾岸諸州に上陸する見通し。

 Verizon Wirelessは,スイッチング設備を強化したほか,予備発電機を備えた基地局を追加し,EV-DOネットワークを拡大した。Sprint Nextelも,予備発電機を各基地局に設置した。

 ドイツT-Mobile Internationalの米国法人T-Mobile USAは,復旧サービスに必要な人材や交通手段を確保し,電力補給の手配も整えた。

 また米DIRECTVと米SIRIUS XM Radioは,24時間ハリケーン情報を配信する専用チャンネルを立ち上げている。

[Verizon Wirelessのプレス・リリース]
[Sprint Nextelのプレス・リリース]
[T-Mobile USAのプレス・リリース]
[DIRECTVのプレス・リリース]
[SIRIUSのプレス・リリース]