米Comcastは米国時間2008年8月28日,家庭向けブロードバンド・インターネット接続サービスの通信容量を,10月1日より1カ月当たり最大250Gバイトに制限すると発表した。

 同社の家庭ユーザーが現在1カ月間に通信するデータ量は2G~3Gバイト程度で,月間250Gバイトという帯域制限はそれに比べはるかに大きいという。250Gバイト相当のデータとして,同社は(1)電子メール5000万通の送信,(2)音楽データ6万2500曲のダウンロード,(3)標準画質の映画125本のダウンロード,(4)高解像度の写真2万5000枚のアップロードといった例を挙げた。

 米メディア(InfoWorld)によると,帯域制限を超えたユーザーはComcastから警告され,その後6カ月以内に再び制限を超えると1年間のサービス停止措置を受けるという。

 別の米メディア(internetnews.com)によると,Comcastの家庭ユーザーは1400万人おり,そのうち99%は今回の帯域制限でも影響ないという。

 なお,ComcastはPtoPトラフィックの一部を差別的に遮断したとして,米連邦通信委員会(FCC)から不正行為を撤廃するためのコンプライアンス計画などを30日以内に提出するよう命じられていた(関連記事:FCC,ComcastのPtoPアクセス遮断を「不正」と判断ComcastとBitTorrent,ネットワーク・トラフィック管理の問題で歩み寄り)。

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