ミリ波を使ってHD(高精細)コンテンツを伝送する無線インタフェース仕様を推進する業界団体のWirelessHD Consortiumは,半導体メーカーの米Broadcomが同団体に推進企業として参加することを発表した。WirelessHDがドイツで現地時間2008年8月28日に明らかにしたもの。Broadcomは,HDコンテンツをストリーミングする無線接続ソリューションの開発をサポートする。

 同団体が策定する無線通信規格「WirelessHD」は,ミリ波と呼ばれる60GHz帯の電波を利用して,非圧縮HD映像とデータを家電機器にワイヤレスで伝送するもの。同年1月に開催された家電展示会「2008 International CES」において,最初の規格となる「WirelessHD 1.0」を発表している。

 同コンソーシアムは,米SiBEAM,松下電器産業,NEC,ソニー,東芝,韓国のLG ElectronicsとSamsung Electronicsの7社が2006年10月の設立した。現時点で,家電メーカーや技術開発企業など40社以上が推進企業および早期導入企業として参加している。メンバーは,家電のほかにも,自動車向けエンタテインメント,パソコン,無線LANといった分野での応用についても研究を進めている。

発表資料(1)
発表資料(2)