デジタル録画サービスの米TiVoは米国時間2008年8月27日,2009会計年度第2四半期(2008年5~7月期)の決算を発表した。それによると,売上高は6520万ドルで前年同期の6270万ドルから4%の増収,純利益は290万ドル(1株当たり利益3セント)で前年同期の1770万ドルの純損失(1株当たり損失18セント)から大幅な改善となった。

 サービスおよび技術による収入は5350万ドルで前年同期の5650万ドルを下回った。ハードウエアによる収入は1170万ドルで前年同期の620万ドルから大幅に増加した。

 当期の決算について,同社社長兼CEOのTom Rogers氏は「CATV大手の米Comcastとの提携によるコネチカット州でのサービス開始,米Seven Networksによるオーストラリアでのサービス開始,YouTubeの動画再生への対応などが,増収増益に貢献した」と述べている。

 今後の見通しについては,第3四半期(2008年8~10月期)のサービスおよび技術による収入を4900万~5100万ドル,純損失を700万~900万ドルと予測する。

 なお,TiVoは同日,エンタテインメント情報を扱う米Entertainment Weekly誌との提携も発表した。同誌のお勧めTV番組紹介コーナー「What to Watch」で取り上げられた番組を自動録画するサービスを2008年秋に開始する予定。