写真1●KDDIが“オトナ”市場を狙って発売する「URBANO」
写真1●KDDIが“オトナ”市場を狙って発売する「URBANO」
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写真2●イタリア人エッセイストのパンツェッタ・ジローラモさん
写真2●イタリア人エッセイストのパンツェッタ・ジローラモさん
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写真3●歩数計,カメラルーペ,ゴルフスコープ,名刺リーダーなどの機能を搭載
写真3●歩数計,カメラルーペ,ゴルフスコープ,名刺リーダーなどの機能を搭載
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 KDDIと沖縄セルラー電話は2008年8月28日,50歳代以上の“オトナ世代”をメーン・ターゲットにした携帯電話機「URBANO(アルバーノ)」を発表した(写真1)。シャープ製で,9月中旬以降に発売する。東京都内で行われた発表会では,イタリア人エッセイストのパンツェッタ・ジローラモさん(写真2)が登場し,オトナ世代へのアピールに一役買った。

 URBANOの特徴は,「デザイン」「機能性」「使いやすさ」という三つの要素を追求したこと。デザイン面では,「Classic Black」「Eternal White」「Genuine Red」の3色を用意。本体外側には「高級腕時計をイメージした」というサブ液晶を搭載している。

 機能性では,3.0インチのワイドQVCA液晶画面に,ワンセグやEZ FeliCa,LISMOといった機能を搭載。このほかにも,歩数や消費カロリー,脂肪燃焼量を測定可能な「歩数計」(写真3)や活字を3倍または5倍に拡大できる「カメラルーペ」,ゴルフでボールからカップまでの距離を測定できる「ゴルフスコープ」,「名刺リーダー」などの機能を搭載している。

 使いやすさの点では,キーの押し間違いを防止するために,各キーを分離させた上で中央列のキーを少しだけ下にずらしている。ポータル・サイト「au one」の画面もオトナ向けにカスタマイズしており,メインメニューから直接アクセスできる。

 KDDIが50歳代以上をターゲットにした端末を投入する理由は,「50歳代以上で携帯電話の利用が拡大していること」(長島孝志コンシューマ事業統括本部コンシューマ商品企画本部長)。ただし,これまでのKDDIの携帯電話は,20~30歳代向けの若年層をターゲットにした高機能製品とシニア層向けに機能を簡素化したシニア向け製品に二極化しており,その中間に相当する製品がなかったという。このため,「オトナ向けでも機能が充実し,かつ使いやすい携帯電話を提供する必要がある」と,長島本部長はURBANO投入の狙いを語る。

 本体価格は,24回の分割の場合に月額2000円程度。また,2009年春ごろには,サード・パーティとの協業により,URBANOユーザーを対象にした旅行や健康関連サービスを提供する予定である。

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