韓国Samsung Electronicsは現地時間2008年8月27日,低価格パソコン向け半導体ディスク(SSD:Solid State Disk)の3モデルを発表した。サイズは2.5インチ型SSDの30%程度で,SATA IIインタフェースを採用する。同年9月から量産体制に入る予定だという。

 今回発表したSSDは,MLC(Multi Level Cell)タイプのNAND型フラッシュ・メモリーを採用し,SATA IIコントローラ技術を統合。記憶容量が8Gバイト,16Gバイト,32Gバイトの3モデルを用意する。

 データ転送速度は,連続的に使用した場合で32Gバイト・モデルの読み出し速度が90Mバイト/秒,書き込み速度が70Mバイト/秒となる。16Gバイト・モデルでは,読み出し速度が90Mバイト/秒,書き込み速度が45Mバイト/秒,8Gバイト・モデルでは,読み出し速度が90Mバイト/秒,書き込み速度が25Mバイト/秒となる。

 Samsungは,低容量のSSD市場が2011年まで年間平均成長率57%で拡大すると予測している。同社は2006年に最初のSSDモデル(16Gバイトと32Gバイト)を超小型パソコン(UMPC)市場向けに投入して以降,SDD製品を拡大している。2007年には64Gバイト・モデル,2008年には128Gバイトのモデルを発表しており,同年9月には256Gバイト・モデルのサンプル出荷を開始する予定となっている。

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