米Googleは米国時間2008年8月26日,Webパブリッシャ向けのオンライン広告管理ツール「Google Ad Manager」を一般公開すると発表した。3月より招待制のベータ提供を行っていた(関連記事:Google,パブリッシャ向けオンライン広告管理ツール「Ad Manager」を発表)が,「AdSense」アカウントの所有者すべてに無料で利用可能とする。

 Google Ad Managerは,広告を掲載するWebサイトのオーナーが広告枠の販売,スケジュール,配信,測定を管理するために必要なツールを提供する。直感的でシンプルな操作性とタグ付け機能などにより,パブリッシャは広告管理にかかる時間を短縮できる。直販の広告やGoogleの広告配信プログラム「AdSense」による広告だけでなく,他の広告配信ネットワークの広告も含めて一元的に管理できる。

 一般公開にあたり,対応言語を32カ国語に拡大した。他社ネットワークのマクロを自動検出して挿入する機能や,広告を掲載する前にライブでプレビューする機能,特定の曜日や時間帯を対象に設定する機能などを備える。

 Googleは,3月11日に買収を完了した米DoubleClick(関連記事:Google,ECの承認を受けDoubleClick買収を完了)の広告管理サービス「DoubleClick Revenue Center」についても,引き続き機能強化に取り組むとしている。DoubleClick Revenue Centerは大規模な広告販売を行うパブリッシャを対象にしており,Google Ad Managerはこれを補完する位置づけとなる。

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